どーも、考える葦とまほーく(@tomahawkch)です!
今日は「史上最強の哲学入門~東洋の哲人たち~」(著:飲茶氏)についてのレビューです。今回も面白い!!
史上最強の哲学入門~東洋の哲人たち~が教えてくれること
バキ成分
前回の西洋編の時と同じですが、やはりまず注目すべきは表紙のグラップラー刃牙成分ですね。
2冊並べた時の”圧”が凄い。
そして前回は「最大トーナメント編」でしたが、今回は「最凶死刑囚編」です。
ところで、『バキ』の作中においてその最凶死刑囚たちは、何かに惹きつけられるように東へ東へと移動し続け、ついには「バキ」という最強の存在がいる日本へとたどり着くのですが、実は、史上最強を自称する東洋哲学者たちの哲学も、不思議なことに、みなこぞって「東」の方向へと継承されていきます。
~(略)~
「シンクロニシティ。一見無関係に隔絶された物質や生物、果ては思想が地球規模で同時同様の変化を起こす!」
初っ端から飛ばしてます。
東洋哲学への入り口
「インド哲学 悟りの真理」、「中国哲学 タオの真理」、「日本哲学 禅の真理」と全三章立てになっていて、シンクロニシティで東へと向かう東洋哲学の歴史を、順を追って解説してくれます。
しかし、東洋哲学の内容は非常に難解で、到底理解できるものではありません。冒頭でも、著者自身が「本書で東洋哲学を理解するのは不可能です」とハッキリ言ってしまいます。
なぜ理解できないのか。それは中身を読めば分かります。
東洋哲学とは、悟りです。その身を持ってしか会得することはできないのです。
そんな難解だけれども奥深い「東洋哲学への入り口」を本書は教えてくれます。
東洋哲学のこれから
東洋哲学が奥深いことは、本書を読めば分かります。私は読みながら、「これは日常生活にも取り入れられそうだな」とか、「不安の正体ってこういうことなのか」と目からウロコの連続でした。
しかし、東洋哲学がぶち当たっている壁についても、著者は語ります。
情報過多に生きる現代の私たちにとって、禅のやり方は通用しなくなってしまっていること。
これから東洋哲学が更なる進化を遂げていくためには、もう一歩あゆみを進めなければならないこと。
この場所とこの時代だからこそ生み出すことができる「哲学」を考えていってほしいこと。
そういった意味で、ただ手放しで東洋哲学を褒めたたえるだけの書ではなく、私たちに「考えさせる」という行動を起こさせてくれる、素晴らしい哲学入門書だなと思いました。
まとめ
史上最強の哲学入門書の東洋編として、偉大なる東洋の哲学者たちの闘いの歴史を、驚異的な噛み砕き方でめちゃくちゃ易しくまとめてくれている、最強の入門書です。
西洋哲学に比べて難解な東洋哲学への入り口へ、そして今に生きる私たちが生み出していく哲学への入り口へ、その軽妙な語り口と熱い情熱を持って導いてくれる素敵な本だと思いました。
ちなみに1冊目の西洋哲学編も超絶面白いです。先にそっちを読む方が順番的にはオススメです。
西洋編の記事はこちらから。読んだら哲学への興味が高まること間違いなし!
コメント