史上最強の哲学入門がマジで分かりやすくて面白い【レビュー】

史上最強の哲学入門小説

どーも、考える葦とまほーく(@tomahawkch)です!

今日は「史上最強の哲学入門」(著:飲茶氏)についてのレビューです。この本がマジで面白い!!

史上最強の哲学入門は何が面白いのか

バキ成分

まず表紙のグラップラー刃牙成分にやられました。インパクトが凄い。

この本を読もうと思ったきっかけとして、哲学についての入門書の中で非常にレビュー評価が高かったこともあるのですが、正直、ジャケ買いという衝動的な要素が多分にあったことは否定できません。

そして、もちろん内容にもきっちりとバキ成分が含まれています。

哲学者入場!

哲学の聖地、東京ドーム地下討議場では、今まさに史上最大の哲学議論対価が行われようとしていた……。

「史上最高の『真理』を知りたいかーーーーーーーッ!」

初っ端からこれですよ、これ。

言わずもがな、バキの人気エピソード「最大トーナメント」編を盛大にパロった入り方です。

著者がバキの大ファンで、今までの哲学入門書には「バキ分」が足りなかったのだ、と述べています。

私はこのツカミでまず爆笑しました。

中身がめちゃくちゃ分かりやすい

「真理の『真理』」、「国家の『真理』」、「神様の『真理』」、「存在の『真理』」という4つのテーマに従って、各哲学者の理論を順序だてて解説してくれるのですが、それがとにかく読みやすいのです。

色んな考えがどのように成り立ってきたのか、その歴史的背景なども踏まえ、口語に違い文体で本当に分かりやすく書かれているため、スラスラと読み進めることができます。

現代に生きる日本人の視点も踏まえていること

例えば宗教に殉ずる人たちの考えというのは、特別な宗教観を持っていない多くの日本人からすると、正直理解できなかったりするところもあります。

そんな価値観の違いからくる理解しづらさというものを踏まえ、比喩なども使って「では現代に生きる日本人である我々は、どのようにこの物事を捉えるべきか?」というのを、丁寧に噛み砕いて教えてくれます。

読みやすい文体ももちろんそうですが、そういった細かな理解への助けが散りばめられているからこそ、この本が入門書として高く評価されているのだと感じました。

まとめ

史上最強の哲学入門書として、偉大なる哲学者たちの闘いの歴史を、驚異的な分かりやすさでめちゃくちゃ面白くまとめている、まさに最強の本です。

哲学が難しくて今まで理解できなかった人はもちろんのこと、少し哲学をかじった人でも、自身の哲学観を整理するのに非常に役に立つ本だと思います。

国家や宗教、そして科学の発展などがどのように絡み合って哲学の歴史が形成されてきたのか、そういったことを学べる入門書として超オススメの一冊です。

続編として東洋哲学もあります。そちらも哲学の奥深さが分かる、とても有意義な本でした。

東洋編の記事はこちらから。

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