この世界の片隅に、を今更見た感想【ネタバレあり】

この世界の片隅に映画

どーも、好奇心の塊とまほーく(@tomahawkch)です!

今更ですが、「この世界の片隅に」を見ました。

周りで見た人のレビューがやたらと良くてずっと気にはなっていたのですが、なかなか見る機会がなく……。

連休中にAMAZONプライムで無料の映画を漁っていたらラインナップされていたので、ついに見てしまいました。

泣きました。ええ、だーだー泣きましたとも。

特に泣けたシーンは後述しますが、ネタバレあるのでまだ見ていない人はご注意ください!

一体どんな映画なのか、私の主観を大いに踏まえ、感想を述べます。

戦争の映画なので悲しい描写もある

「この世界の片隅に」は、第二次世界大戦中の日本が舞台の映画です。

戦争を描いていますので、もちろん暗く、悲しい描写もあります。

でも、「この世界の片隅に」は、そんな戦争の悲惨さを伝えるとともに、それ以上に”生きる人の強さ“を教えてくれる映画なのだと個人的には感じました。

簡単なあらすじ

主人公の浦野すずは18歳という若い年齢で広島から呉に嫁ぎます。

突然、顔も知らない男性と結婚することになり、少女ではなく一人の「女性」として生きてかなければならなくなったすず。

誰も知り合いのいない環境の中で、持ち前の性格で明るく奮闘しながら生きていきます。

そして、刻一刻と迫る戦争の足音。

主人公であるすずの周りの大切なものは、戦争という避けられない運命によってどんどん奪われていきます。

多くをもの失っていく中でも、すずは、そして人々は前を向いて生きていきます。

でも悲しいだけの映画じゃない

簡単にあらすじを書きましたが、この映画は、戦争の是非とか、凄惨さとか、そんなことを描いているのではなく、あくまですずの視点から見た、「そこに生きる人々の生活」を描いているのだと感じました。

そこが何よりもこの作品の素敵なところだと思います。

日常を描く中で、「死」を常にそこにあるものとして、ある意味で淡々と扱う一方で、しかしながらそれに精一杯抗いながらも「生きていく」、そんな人々の強さを感じられる作品だったと思います。

全然脈絡もなくて恐縮ですが、他作品で時代背景が近い中村京子氏の『小さいおうち』を何となく思い出しました。

めっちゃ泣いたシーン2つ(ネタバレ注意)

とまほーくが映画中にめっちゃ泣いたシーンが2つあります。

片腕を失い、実家に帰ろうとするも径子との会話で思い直すシーン

すずは、晴美を守れなかった自責の念や、片腕を失ったことで周りにも迷惑をかけながら生きていくことへの申し訳なさから、逃げるように実家に帰ろうとします。

そんな中、最後の荷造りでの径子との会話で、径子の胸の内を聞くことができます。

「悪かった。晴美が死んだんをあんたのせいにして」

径子は普段は冷たく見えるのですが、すずとはまた違った多くのツラい経験をしてきながらも気丈に生きてきたんだな、というのが分かります。

「やっぱり、これ、洗うてもらえますか?……ほいで、やっぱり、ここへ……おらしてもらえますか?」

径子の優しさに触れ、実家に帰るのを思い直したシーンは、晴美の死という悲しい事故を通してでしたが、すずと径子がやっと本当の家族になれたのかな、とぼろぼろと泣いてしまいました。

終戦直後、亡くなった晴美を思い、家の裏でこっそり一人泣く径子のシーン

玉音放送を聞いた時はあっさりしているように見えた径子ですが、実は離れで晴美のことを思い嗚咽しているシーンがあります。

すずの前では決して見せることのない、径子の涙。

色々なものを奪っていった挙句、あまりにもあっさりと決着した戦争。何のために戦っていたのか。苦しみの中で、径子には何が残ったのか。

そんな径子のやるせなさ、悲しみの深さを想うと、観ている私も涙が溢れるのを止められませんでした。

ちなみに書いてから気付きましたが、泣いたシーンがどっちも径子絡みですね。

私がそういうギャップに弱いだけという説もありますが、普段強く振る舞う径子だからこそ、ここは何度見ても泣いてしまいます。

原作との違い

気になった作品はとことん調べるタイプなので、「この世界の片隅に」について情報を漁ってみました。すると何やら気になる部分が。

どうやら、原作である漫画と大きく違う点が1か所あるようです。

それが白木リンという女性の扱い。

白木リンのストーリーが映画ではバッサリカットされている

原作に重要人物の一人として登場するこの白木リンという女性のストーリーが、映画ではバッサリカットされていたようなのです。

実は白木リンについては、映画しか見てない私もちょっとした違和感を持っていました。

というのも、一瞬しか登場しない割に、すずがやたらとリンのことを気にする描写があるのですよね。そこまで仲良くなる接触の仕方でも無かったのに、なんでそこまでリンのことを?と思っていたのです。

これは原作を読んでいる人なら更に違和感があったのだろうと思います。

原作はもっと恋愛ストーリーとしての要素が強め

もう少し詳しく調べていくうちに分かったのですが、原作はもっと恋愛ストーリーとしての要素が強めだったようなのです。

というのも、すずの夫である周作、すずと出会う前に遊郭で働くリンに熱を上げていたようで。一時期はリンと結婚しようとしていたとも。

2人の関係を仄めかすシーンは、映画中にも登場しています。

周作が自身のノートを使うシーンがあるのですが、そこでノートの一部が切り取られている描写があります。

このノートの切れ端が、実はすずがリンからもらった名刺なのです。原作読んでた人しか分からない興奮ポイントですね。

そこまで深い仲であったリンとの結婚は、残念ながら家族に止められます。遊女を嫁にというのは許されなかったのですね。

仕方なしに小さい頃に出会ったすずを指名し、結婚に至るわけです。

とまほーく
とまほーく

そんないい加減な気持ちですずと結婚したんか!周作!

このエピソード知ってから、周作がすずを愛する気持ちは嘘なんじゃないかと私は勝手に疑心暗鬼に駆られたりもしたのですが(笑)、多分ラストの橋のシーンでの二人の会話に嘘はないと思います。

「この世界の片隅に、私を見つけてくれてありがとう」

リンのストーリーは、続編で映像化される

ちなみにカットされたリンと周作のストーリー、「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」という続編で映像化されることが明らかになっています。

「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は2019年12月20日(金)から公開予定です。

私のように、映画から入ったニワカでも、めちゃくちゃ気になる……。今度は劇場に見に行こう。

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続編の「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」に向けて復習しましょう!

まとめ

「この世界の片隅に」を今更みた感想でした。

やっぱ口コミでめちゃくちゃ評判が広まった理由も分かるわ。めっちゃ面白いもん。

観たあと、すごく前向きに生きられるような気持ちになる映画です。名作だなぁ。

というかこの記事書いてたらもう1周見たくなった。見よう。

とまほーく
とまほーく

見た人と是非語り合いたい!見てくれ!

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